看護師は夜勤をしても稼げない？会社員と給与に差がないワケを徹底解説！

「看護師の給与って会社員と変わらないんだけど･･･」
「看護師って夜勤をしてたら稼げてると思ってたけど、違うの？」
「頑張って看護師で働くから、もっと稼ぐ方法を教えて！」
あなたはこんな風に悩んでいませんか？

看護師は夜勤もしているので稼いでると思っていますが、会社員と給与があまり変わらなかったらガッカリしますよね。

この記事を読むと、夜勤をして働いている看護師の給与が、なぜ会社員と変わらないのか分かります。

この記事を読めば、会社員よりも給与が稼げる勤務先を見つけるコツが分かります。

例え、新しい勤務先でもらう給与が会社員と変わらなくても、今よりも楽に稼げますよ！

看護師が稼げているように見えるワケ

看護師が稼げているように見える理由は、基本給に加えて、たくさんの手当が支給されるためです。
総支給額は多く見えても、実は手当で多いように見えているのです。

看護師と会社員の平均給与の比較
	看護師	会社員
平均年齢（歳）	40.5	46.9
勤続年数（年）	7.8	12.6
年収（円）	4,833,750	4,433,000

看護師の給与に含まれる主な手当

看護師の給与は基本給に加えて、たくさんの手当が含まれています。

夜勤手当

多くの病院では、夜勤で働く看護師に対して夜勤手当が支給されます。
夜勤手当は夜間に働く身体的、精神的な負担に対する手当です。

平均の夜勤手当額
	平均手当額（円）
準夜勤	4,154
深夜勤	5,122
2交替の夜勤	11,286

夜勤手当は病院の設置主体や病床数、都道府県によって支給額に格差があります。

看護師資格に対する手当

勤務先によっては、看護師として働く場合に、「職務手当」、「役職手当」という名目で、看護師資格に対する手当がもらえます。
看護師資格に対する手当は、20,000円程度のところが多いです。

その他の手当

その他の主な手当としては、通勤手当、残業手当、特殊作業手当などがあります。

この他にもたくさんの手当てがありますが、施設によって、手当の名前や金額、支給される基準が違います。

たくさんの手当がつく理由

看護師の給与に手当がたくさんついているのは、毎月の給与を多く見せるためです。

たくさんの手当が基本給に上乗せされるため、毎月の支給額は多くなります。
しかし、年収で考えると決して多いとは言えません。

それは、ボーナスは基本給に支給月数が乗じられるためです。

私が過去にもらっていた実際の給与（支給額）
年収：3,980,000円
毎月の支給額：280,000円
ボーナスの支給額：620,000円

毎月の給与が高く見えるのは、基本給にたくさんの手当でかさ増しされているためです。
ボーナスの支給額は少ないため、年収としては多いとは言えません。

夜勤手当の給与に占める割合

看護師の給与の中で、夜勤手当が占める割合は大きいです。

夜勤手当は夜勤回数によって支給額が異なります。
夜勤をたくさんすれば、夜勤手当はたくさんもらえます。

私が夜勤をしていた時も、夜勤手当は給料の13～17%を占めていました。

勤めていた病院の給与で夜勤の占める割合（看護師経験10～15年）
	A病院	B病院
支給額（円）	360,000	370,000
夜勤手当（円）	60,000	54,000
夜勤手当の占める割合（%）	16.7	14.6

看護師の給与に関する基礎知識

看護師の給与について理解するためには、初任給と年収、その内訳、そして特に大きな影響を持つ夜勤手当について知ることが重要です。

看護師の初任給

看護師の初任給の比較です。

初任給の比較（円）
	高卒＋3年課程卒	大卒	勤続10年（非管理職）
初任給の平均	203,276	209,616	246,770

また、看護師の基本給は設置主体や病床数、都道府県により格差があります。

設置主体別の初任給の比較（円）
	高卒＋3年課程卒	大卒	勤続10年（非管理職）
国立	201,091	210,693	260,737
公立	208,279	216,651	268,189
日本赤十字社	215,847	222,222	277,708
済生会	208,826	216,837	261,510
厚生連	200,725	207,738	264,404
社会保険関係団体	216,178	225,702	280,950
公益法人	199,160	204,126	243,135
私立学校法人	207,836	214,934	269,826
医療法人	200,876	206,041	234,537
社会福祉法人	200,399	206,059	239,792
医療生協	202,460	205,181	247,431
会社	206,836	220,083	271,687
その他の法人	207,435	213,586	245,250

病床別の初任給の比較（円）
	高卒＋3年課程卒	大卒	勤続10年（非管理職）
99床以下	199,163	205,006	237,079
100～199床	201,511	207,448	240,668
200～299床	204,568	210,346	246,884
300～399床	207,961	215,102	259,495
400～499床	206,566	213,532	258,718
500床以上	210,231	217,621	270,755

都道府県別の初任給の比較（上位5件のみ抜粋）（円）
	高卒＋3年課程卒	大卒	勤続10年（非管理職）
1位	213,161（滋賀県）	219,483（滋賀県）	262,422（愛知県）
2位	212,087（神奈川県）	218,317（神奈川県）	258,779（長野県）
3位	211,777（埼玉県）	217,235（埼玉県）	258,650（神奈川県）
4位	210,902（愛知県）	217,068（愛知県）	257,919（東京都）
5位	210,441（東京都）	216,767（千葉県）	257,205（静岡県）

看護師の平均年収とサラリーマンの比較

看護師の年収は企業規模や経験年数により大きく異なります。

企業規模10人以上
	看護師	会社員
平均年齢	39.4歳	48.4歳
平均勤続年数	7.8年	11.8年
平均年間賞与	808,200円	416,000円
平均年収	4,884,600円	4,161,000円

企業規模10～99人以上
	看護師	会社員
平均年齢	46.7歳	46.9歳
平均勤続年数	7.4年	11.3年
平均年間賞与	626,700円	558,000円
平均年収	4,467,900円	4,211,000円

企業規模100～999人以上
	看護師	会社員
平均年齢	40.6歳	45.05歳
平均勤続年数	7.6年	11.75年
平均年間賞与	742,000円	774,500円
平均年収	4,660,000円	4,598,000円

企業規模1,000人以上
	看護師	会社員
平均年齢	35.2歳	44.5歳
平均勤続年数	8.3年	12.5年
平均年間賞与	959,300円	1,016,000円
平均年収	5,322,500円	5,093,000円

あくまで、統計上の平均ですが、看護師の給与は多くはなく、サラリーマンの平均と変わらないか、夜勤手当の分、多い程度です。

看護師の給与の内訳

看護師の給与は、基本給に加えて、たくさんの手当が加算されます。

支給基準や支給額は各施設によって異なります。

支給方法は、基本給はその月に、手当類は翌月に支給されます。
6月の給与の内訳：6月分の基本給＋5月分の手当類
手当類は月末で締めて計算し、翌月の基本給と合わせて支給されます。

ボーナスの計算方法は、基本給 × 支給月数です。
手当類は基本的にボーナスの計算には含まれません。

また、給与からは、税金などが差し引かれます。

差し引かれる金額は、扶養家族の人数などによって異なります。

差し引かれる金額の概算方法として、年収7,000,000円程度までは支給額の20%程度です。
毎月の支給額が300,000円の場合、手取り金額は約240,000円になります。

看護師の夜勤手当の金額

夜勤手当は、夜勤をする看護師に支払われる手当です。
夜勤手当は夜間に働く身体的、精神的な負担に対する手当になります。

平均の夜勤手当額（円）
	平均手当額
準夜勤	4,154
深夜勤	5,122
2交替の夜勤	11,286

夜勤手当には都道府県や施設の設置主体、病床数により格差があります。

病床規模から見た夜勤手当の最低・最高金額の比較（円）
		準夜勤	深夜勤
3交替制	最高	4,467	5,580
	最低	3,525	4,188
2交替制	最高	11,909
	最低	8,879

夜勤手当は、個人病院や病床数が少ないところが高くなる傾向にあります。
夜勤手当が高いのは、夜勤が看護師1人勤務、担当する患者数が多いなど労働環境が過酷なためです。

また、逆に国公立の病院や病床数500床以上のところが安くなる傾向にあります。
同じ夜勤に入る看護師は多い傾向にあり、1人当たりの担当する患者数は少なくなります。

夜勤手当に関する詳細記事はコチラ 

看護師の夜勤手当のメリットとデメリット

夜勤手当は、夜勤回数にもよりますが、看護師の給料の10～15％程度と大きな部分を占めます。
夜勤手当のメリットとデメリットを知ることで、効率よく稼ぐことができます。

夜勤手当のメリット

日勤のみよりも稼げる

夜勤をすると夜勤手当がもらえます。
日勤のみの看護師と比較して、夜勤をする看護師の方が夜勤手当の分、給与は高くなります。

夜勤をした回数分、給料が増える

夜勤手当は夜勤をした回数分だけ給料に加算されます。
夜勤回数をたくさんすることができれば、夜勤の回数分もらえる給与が増えます。

平均的な夜勤回数は、3交替制で月に7～8回程度、2交替制で4～5回程度の施設が多いです。

3交替制の病院における月平均夜勤回数
	割合
6～7回未満	10.7%
7～8回未満	26.6%
8回	10.8%
8回超～9回未満	17.1%
平均回数	7.6回

2交替制の病院における月平均夜勤回数
	割合
3～4回未満	14.9%
4回	10.2%
4回超～5回未満	31.4%
5~6回未満	18.9%
平均回数	4.9回

夜勤専従で働くとたくさん夜勤手当がもらえる

夜勤専従の看護師は、基本的に夜勤で働くため、夜勤手当をたくさんもらうことができます。
夜勤手当が多いため、もらえる給与は多くなります。

夜勤手当のデメリットとその対処方法

夜勤の回数を増やすことは、もらえる夜勤手当が増えるため、給与を増やす効果的な方法です。
しかし、デメリットもあります。

夜勤のために生活が不規則になる

夜勤は生活を不規則にします。

夜勤の回数が増えると、さらに生活が不規則になります。
夜勤専従で働くようになると昼夜が逆転した生活パターンです。

不規則な生活は、健康を害する可能性があります。

不規則な生活を改善するためには、夜勤について見直すしかありません。

夜勤をしなくても生活に困らない場合は、夜勤の回数を減らしたり、夜勤なしの勤務形態を探しましょう。
しかし、夜勤で働かないと生活ができない場合は、適切に対処して夜勤を乗り切ります。

夜勤手当で給与が増えると税金や保険料も増える

夜勤手当により給与が増えると、税金や保険料も増えます。

夜勤手当で稼げば、負担する税金や社会保険料も増えることを知っておきましょう。

しかし、生活するためには稼ぐしかありません。

また、税金は源泉徴収で引かれるため、たくさん支払っている自覚がありません。
税金の中には節税できるものもあります。

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夜勤をしなくなると給与が大きく減る

看護師にとって夜勤手当は給与に占める割合が大きい手当です。

夜勤手当がなくなったり減ったりすると、給与も減ります。

夜勤の影響で給与が減る場合の対策は、普段から夜勤手当に頼らない生活をすることです。

夜勤手当に頼った生活をしていると、夜勤ができなくなった時に困ってしまいます。
夜勤手当がなくても生活できる方法を確保しましょう。

【年間40万円節約】子育て中の看護師が実践！家計を助ける4つの節約術

ずっと夜勤手当をもらえるわけではない

看護師が夜勤手当をもらえなくなる理由は夜勤ができなくなった時です。

しかし、看護師をずっとしていると他にも夜勤手当がもらえなくなる時があります。
それは、看護師長など管理職へ昇級した場合です。

看護師長など管理職は基本的に日勤で働きます。
師長手当や月に1回程度の当直手当をもらったとしても、夜勤手当ほどの金額にはなりません。

「師長になって給与がガクッと減った。夜勤をしているスタッフのほうがいっぱい稼いでる」

普段の生活から、夜勤手当を貯蓄やつみたてNISAに回すなど、ゆとりのある生活設計が重要です。
結果として、昇級して夜勤がなくなっても安心して大好きな看護師として働くことができます。

看護師の給与を大公開

看護師の給与はたくさんの手当が支給されます。
これから看護師として働く人や今の職場の給与が適正か知りたい人は、給与の相場を知ることが大切です。

初任給の比較（円）
	高卒＋3年課程卒	大卒	勤続10年（非管理職）
平均税込給与総額	263,711	271,730	324,446

新卒看護師の月額給与

新卒看護師の月額給与は、設置主体、病床数、都道府県によって差があります。
今から看護師として働く職場を探している場合は、基本給の高いところに就職しましょう。
基本給は、残業手当やボーナスの計算のベースになるため、少しでも高いところがおすすめです。

設置主体別の月額給与の比較（円）
	高卒＋3年課程卒	大卒
国立	263,759	276,835
公立	259,721	270,022
日本赤十字社	258,355	268,190
済生会	267,947	277,453
厚生連	249,262	260,236
社会保険関係団体	269,905	279,711
公益法人	263,468	271,090
私立学校法人	273,771	282,250
医療法人	263,655	270,134
社会福祉法人	270,350	277,578
医療生協	253,608	259,098
会社	254,555	274,139
その他の法人	278,136	285,692

病床別の月額給与の比較（円）
	高卒＋3年課程卒	大卒
99床以下	260,559	267,500
100～199床	261,954	269,253
200～299床	263,585	270,810
300～399床	268,330	278,238
400～499床	270,566	279,854
500床以上	267,805	278,167

都道府県別の月額給与の比較（上位5件のみ抜粋）（円）
	高卒＋3年課程卒	大卒
1位	290,594（千葉県）	296,882（千葉県）
2位	289,206（東京都）	296,445（東京都）
3位	282,251（静岡県）	288,635（静岡県）
4位	279,055（埼玉県）	286,930（埼玉県）
5位	277,838（愛知県）	286,159（神奈川県）

月額の給与が高くても、雇用条件の確認は必須です。

勤務先選びに失敗しないように、しっかり確認しましょう。

勤続10年（非管理職）の月額給与

こんな風に給与に対する不安は尽きません。

初任給に差があるように、昇給率や各種手当も設置主体や病床数、都道府県で格差があります。

設置主体別の月額給与の比較（円）
	勤続10年（非管理職）
国立	341,930
公立	340,863
日本赤十字社	350,417
済生会	339,488
厚生連	331,267
社会保険関係団体	349,033
公益法人	327,668
私立学校法人	359,667
医療法人	312,614
社会福祉法人	320,753
医療生協	319,108
会社	357,728
その他の法人	329,295

病床別の月額給与の比較（円）
	勤続10年（非管理職）
99床以下	311,133
100～199床	319,479
200～299床	322,252
300～399床	336,987
400～499床	341,150
500床以上	354,173

都道府県別の月額給与の比較の比較（上位5件のみ抜粋）（円）
	勤続10年（非管理職）
1位	356,711（東京都）
2位	348,512（愛知県）
3位	347,919（千葉県）
4位	347,589（静岡県）
5位	344,255（山梨県）

10年勤務した非管理職の看護師の月給は平均310,000円～350,000円程度です。
これには基本給と夜勤手当などたくさんの手当が含まれています。

10年勤務した非管理職の看護師の年収は4,600,000円～5,300,000円程度になります。

令和3年分民間給与実態統計調査によると、勤続年数10～14年のサラリーマンの平均給与は4,440,000円です。

夜勤ありとなしの給与の差額はいくら？

夜勤手当の平均額は、37,000円～45,000円程度です。

夜勤ありとなしの給与の差額を日本看護協会調査研究報告No.99　2023より、病床規模・勤続10年、31～32歳、非管理職の看護師の月額給与から試算しました。

500床以上の病床規模で試算：
月額基本給：270,755円
税込給与総額：354,173円
ボーナス支給月数：4か月
夜勤回数：2交替制11,286円 × 4回 ＝ 45,144円

夜勤ありとなしの給与の差額（円）
	2交替制
	月額	年収
夜勤あり	354,173	5,333,096
夜勤なし	309,029	4,791,368
差額	45,144	541,728

平均の夜勤手当と夜勤回数で試算していますが、夜勤手当や夜勤回数には施設によって格差があります。
結果として、さらに給与の差額は大きくなります。

私の働いていた病院の給与を大公開

私は今まで6つの病院で働いてきました。
そこで、実際の給与の内訳をお見せします。

今までの勤務先の退職直近の給与、現在働いている勤務先は就職時としています。
1,000円以下の端数は切り捨てています。

6つの勤務先の給与の比較（①～⑤は退職直近、⑥は入職時）（円）
	基本給	税込支給額
①（病床数400床以上）	272,000	368,000
②（病床数300床以上）	215,000	355,000
③（病床数600床以上）	226,000	370,000
④（病床数300床以上）	233,000	305,000
⑤（病床数200床以上）	159,000	344,000
⑥（病床数600床以上）	270,000	380,000

全て総合病院で勤務していました。
病床数、勤務先によって基本給も税込支給額も全然違います。

6回転職しましたが、転職を成功させるコツは、「今の勤務先で働いているうちから、転職活動を始め、今よりも給与が良いところが見つかれば転職する」です。

【転職歴6回】看護師転職サイト13社を徹底比較して分かったおススメ5選

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看護師が給与をアップさせる方法

看護師の給与をアップさせるには、いろいろな方法があります。
ライフスタイルや仕事に対する考え方などから、あなたに合った方法を選択しましょう。

夜勤を頑張る

夜勤回数を増やせば、夜勤手当で給与を増やすことができます。

夜勤手当は金額が決まっているため、夜勤回数から給与がどのくらい増えるのか計算できます。

旅行など予定に合わせて、一時的に回数を増やすこともできます。
夜勤回数を増やすことは、今の勤務先でもすぐに給与を増やすことができる簡単な方法です。

しかし、夜勤回数を増やせば、それだけ生活が不規則になり体調を崩す可能性が高くなることを忘れないでください。

基本給の高いところへ就職する

給与をアップさせるためには、基本給が高いところに就職することが1番です。
基本給は、残業手当やボーナスなどのベースになります。

したがって、基本給が高ければ高いほど、残業をしても効率よく稼ぐことができ、ボーナスもたくさんもらえます。

昇給のある所へ転職する

給与をアップさせるためには、基本給が高いところに就職するのが1番です。
しかし、初任給が高く設定されていても、昇給する制度が整っていない場合があります。

「今の勤務先に昇給する制度が整っていない」

そんな場合は、しっかりと制度の整っている勤務先へ転職することも給与をアップさせる一つの手段です。

専門看護師や認定看護師になって手当をもらう

専門看護師や認定看護師になると、専門看護師手当や認定看護師手当を支給している施設があります。
手当の金額は、施設によって設定が違います。

毎月支払われる手当の平均額と中央値（円）
専門看護師	平均値	12,229
	中央値	5,000
認定看護師	平均値	10,335
	中央値	5,000

専門看護師や認定看護師になるためには、養成学校を卒業したり認定試験を受けたりとハードルが高い資格です。
また、授業料などの負担も必要です。

施設によっては、授業料を負担してくれたり、養成学校に通学中も給与を支給してくれたりするところもあります。

看護師としてキャリアアップができて手当ももらえるため、まさに一石二鳥の給与をアップさせる方法といえます。

看護師が夜勤で稼ぐ時の注意点と対処法

「夜勤を頑張ればその分稼ぐことができる」
看護師にとって、夜勤は給与を増やす魅力的な方法です。

しかし、夜勤で稼ぐ場合、いくつかの注意点があります。

夜勤手当が特に高い時

夜勤手当が特に高い病院や施設は、その報酬の裏には通常、厳しい労働環境が隠されています。

看護師1人で夜勤など勤務が過酷

夜勤手当が特に高い場合は、夜勤の看護師の人数が少なく、1人での夜勤もありえます。
看護師が1人で夜勤となると、全て1人で判断し対応するため身体的にも精神的にも負担が大きくなります。

夜勤手当が高額であれば、稼げる金額も大きくなります。
しかし、労働環境をきちんと確認するようにしましょう。

忙し過ぎて看護師が定着しない

夜勤が忙し過ぎて看護師がすぐに辞めてしまうため、夜勤手当を高くしている場合もあります。

夜勤の看護師が複数人いたとしても、対応できることには限界があります。

就職や転職時に労働条件を確認しても、入院患者の状況などは教えてもらえません。

夜勤手当が安い時

夜勤手当が安く設定されているところもあります。
夜勤手当が安くても、夜勤でする仕事は変わりありません。

夜勤回数を増やしても稼げない可能性がある

夜勤手当が安いと、夜勤回数を増やしても給料は思ったほど増えません。
しかし、夜勤でする仕事に違いはなく、逆に、人手が少なく忙しい可能性もあります。

夜勤手当が安い場合は、夜勤手当の高い職場に転職を考えましょう。
同じ回数夜勤をしても、夜勤手当が安いと稼げません。

夜勤回数を増やして稼ごうとすると生活がもっと不規則になる

夜勤手当が少ないから、夜勤回数を増やして稼ごうとすると、もっと生活が不規則になります。

夜勤回数を増やして稼ごうとしても、夜勤手当が安いと負のサイクルにおちいります。

夜勤回数を増やす前に、夜勤手当が高いところに転職を考えましょう。
同じ夜勤回数をしても、夜勤手当が高ければもっと稼ぐことができます。

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夜勤手当の相場を知る

設置主体や病床数、都道府県によって夜勤手当は格差があります。

平均の夜勤手当額（円）
	平均手当額
3交替制：準夜勤	4,154
3交替制：深夜勤	5,122
2交替制：夜勤	11,286

夜勤手当の相場を知っておくと、あなたの勤めている職場の夜勤手当が高いのか安いのか判断できます。

体力的にも夜勤でずっと稼げるわけではありません。
あなたの生活を見直して、夜勤手当に頼らない生活ができるといいですね。

夜勤で稼げる職場の見つけ方

看護師の職場は多種多様で、その中には夜勤が必須であり、夜勤手当が高額な職場もあります。
夜勤で稼げる職場を見つけるためには、看護師転職サイトを上手に活用できるかがポイントです。

看護師転職サイトを活用する

看護師転職サイトを活用することで、全国の看護師の求人情報を比較し、自分の希望や条件に合った職場を探すことができます。
また、夜勤の有無や支給額の情報も確認できます。

看護師転職サイトは転職エージェントであり、夜勤手当や職場環境など内部情報も教えてくれます。

転職サイトによって、サービス内容が違います。
しかし、看護師転職サイトを活用することで、あなたに合った職場を見つけることができます。

おすすめの看護師転職サイト

夜勤に関する悩みを解決してくれるおすすめの看護師転職サービスは「ナース人材バンク」です。

20万件以上の圧倒的な求人数とエリア担当ごとの担当者があなたにぴったりな転職先が見つかるようにサポートしてくれます。

転職活動は在職中から始めましょう。

登録した後、初回だけは電話面談が必要です。
しかし、その後はLINEで情報のやり取りができるため、時間を気にすることなく相談できます。

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その他、転職サイトの比較もしています。
職場同様、あなたに合った転職サイトを見つけてください。

転職サイトの登録後は必ず電話面談があります。
電話面談のたびに、転職の目的、転職先の希望条件などの説明が必要です。

もしも、何度も説明することが面倒でなければ、転職サイトは2～3社登録することをおススメします。
結果として、登録時の面談や説明は手間ですが、あなたに合った転職先が見つかりやすくなります。

【転職歴6回】看護師転職サイト13社を徹底比較して分かったおススメ5選

まとめ：看護師の給与が多く見えるのは、手当が多いから！

今回は、看護師の給与が高給取りに見える理由について解説しました。
特に看護師の給与の中で夜勤手当は10%以上を占める手当です。

看護師の給与には、夜勤手当だけでなく、看護師資格に対する手当や通勤手当などたくさんの手当が支給されます。

一見、看護師の給与が高給に見える理由は、夜勤手当などのたくさんの手当が支給されるためです。
平均年収で考えると、夜勤で働いていてもサラリーマンと大きな差はありません。

夜勤手当で看護師の給与をアップさせようとすると、夜勤回数を増やします。

夜勤回数を増やすことは、身体的、精神的に負担を増やす諸刃の剣です。

夜勤回数を増やして給与を稼ぐ方法を選択する前に、今の現状を確認してください。

今の職場で給与を増やす方法が見つからない場合は、看護師転職サイトを使って、新しい勤務先を探してみましょう。

新しい勤務先を探す中で、もしかしたら今の職場は実は働きやすい職場なのかもしれません。

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Q&A

看護師の毎月の平均給与はどのくらいですか？

看護師の毎月の平均給与は、経験年数や勤務地、勤務形態などにより異なります。

毎月の平均税込給与総額の比較
高卒＋3年課程卒	263,711円
大卒	271,730円
勤続10年、31～32歳、非管理職	324,446円

看護師の夜勤手当はどのくらいですか？

看護師の夜勤手当は病院や施設により異なります。

平均の夜勤手当額
	平均手当額
3交替制：準夜勤	4,154円
3交替制：深夜勤	5,122円
2交替制：夜勤	11,286円

看護師の給与を上げるためにはどうすればいいですか？

看護師の給与を上げるための方法はいくつかあります。

• 夜勤回数を増やす
• 夜勤手当の高いところで働く
• 基本給の高いところ、昇給する制度が整っているところで働く
• 専門看護師や認定看護師の資格を取り、資格に対する手当をもらう
• 副業で稼ぐ

あなたの生活に合わせて、働き方を見直し稼ぐ方法を選びましょう。